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静岡・三島市の三島広小路駅から徒歩約1分の好立地に、3月15日そば店がオープンしました。 ただのそば店ではありません。「建設蕎麦」の名の通り、建設会社が営むこの新店はオープン初日から満員御礼でした。
オープン前から話題騒然
そば店をオープンした三輪建設は、土木工事を主に多くの公共工事を手掛ける地域密着型の建設会社です。そんな三輪建設が突如、西本町に「らーめん建設SUN」をオープンしたのが2022年2月。名物「金目鯛ラーメン」が話題になりました。
そして今回は、広小路駅から徒歩約1分の一等地に「蕎麦建設SUN」なる看板を見つけました。
道行く人達はどんな店がオープンするのか期待を寄せていましたが、プレオープンの段階で早くもSNSで話題に。
お店を切り盛りするのは、三輪建設会長の三輪裕介さん。オープン当日には驚くほどのお祝いの花が店の前に並び、店内にもあふれました。ラーメン店の時よりも3倍の花が届き、自身の成長を感じると語る三輪さんに、開店の経緯を聞きました。
建設会社がなぜ、そば店?
三輪さんがそば店の開店をひらめいたのは、ある全自動製麺＆ゆで麺機を見たときでした。「これなら難しいそば打ちの技術がなくても、おいしい十割そばが提供できる」。
三輪建設は建設業以外にも不動産、農業生産、民泊、バーベキューテラスなど、多くの事業展開をしています。その中でも三輪さんが力を入れているのが飲食事業。
「僕の趣味です」と笑顔で語る三輪さんですが、そのクオリティの高さは決して趣味の領域ではありません。
テーブル席は2人掛け・4人掛けが各2席。6人掛けが1席ですが、テーブルが大きくゆったりしていて8人くらいは座れそうです。
そばは、国産そば粉を使用した十割そば、うどんは塩を使わない無塩熟成健康うどん。そばだけでなく、うどんも気になります。
店内で最も多く注文されていた「天ざるそば（1870円）」は、エビ・キス・野菜3種の天ぷらがセットです。
十割そばと聞くと少しぽそぽそしたイメージでしたが、このそばの艶を見てビックリ、 そして食べてビックリ! 喉ごしが最高です。そばの風味もしっかり主張していました。
そば店のエビ天と言えば衣の花を咲かせ、エビにまとわせる「花揚げ」を多く見かけますが、こちらのお店ではサクサクの薄衣です。天ぷらは天つゆや、そばのつけ汁には付けずに塩で頂きたい私には、衣は薄くてサクサクが嬉しい!
そして、サツマイモとシイタケはなんと自家製です。
三輪建設は耕作放棄地・農家の高齢化・後継者問題のために農業生産事業に取り組んでいます。その農園で栽培された野菜も多く使用されています。
天ぷらの中でも主役級はエビ天です。
ぎっしり詰まったエビはぷりっぷり。１本では物足りない方には、単品で「えび天ぷら２本（850円）」のメニューもあります。また、エビ天のみのそば「えび天ざるそば（1700円）」もあります。
天ぷらは塩派の皆さんに朗報です。こだわりのヒマラヤ岩塩が各テーブルに置かれています。
三輪さんこだわりのヒマラヤ岩塩は、塩味だけでなく、どこか甘味も感じます。
天ぷらだけでなく、そばを塩でという通の方にも嬉しいですね。少量の塩をかけることにより、そばの風味と甘味が格段に引き立つそうです。
ひきわり納豆と大根おろしが乗った「納豆おろしそば（1100円）」です。納豆とそばの相性はバッチリです。夜、飲んだ後のしめの一杯には納豆おろしそばがイチオシです。
オープン当日はミニ海鮮丼がサービスでした。嬉しい心配りです。
釣りが趣味の三輪さんが、自ら釣り上げた新鮮な魚が提供されることもあるそうです。
お水・おしぼりはセルフサービスです。そして揚げ玉もセルフでかけ放題!
夜は居酒屋
そば店ではなく、すし店を思わせるのが、カウンターの上にあるネタケース。夜になると鮮魚の充実した居酒屋の雰囲気に一変します。
そばや天ぷらを頂きながら日本酒も最高。沼津港の新鮮な魚貝で、キン冷えのビールも最高です。
女性でもカウンターで一人呑みできちゃう雰囲気は、スタッフのほとんどが女性だからでしょうか。明るい店内が女性スタッフの元気な声で華やかです。
充実の魚貝メニューで飲んだ後、しめのそばもハシゴせずに食べることができる。何とも嬉しい「蕎麦建設SUN」ですが、驚きのサービスを見つけました。
愛あふれるサービスの理由
それは「三島市民割」です。会計時に三島市民であることを伝えれば、10%割引となる、なんとも三島愛あふれるサービスです。グループに1人市民がいれば全員を対象にしてくれます。
オープンの日、驚くほどお祝いの花が並んだ理由は三輪建設が、いかに地域に愛されているかの表れだと感じました。
蕎麦建設SUN・三輪裕介オーナー：
建設業を行う中、公共工事などで地域の皆さんにもご迷惑をかけていますからね。少しでも喜んで頂きたい。オープン当日から多くのみなさんの来店に驚いています
地域を愛する建設会社のそば店は、結果、地域に愛されてオープン初日から大盛況の毎日です。そばの次はうどん、うどんの次は海鮮丼、夜にはキン冷えビールを飲みに、何度も足を運びたいお店でした。
■店名 蕎麦建設SUN
■住所 静岡県三島市広小路1－40
■営業時間 11：30～15：30 17：30～22：30（30分前Ｌ.Ｏ)
■定休 月・火
■駐車場 なし 近隣に有料Pあり
取材／髙橋麻子
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